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クリスマス・メッセージ ウイリアム・モーア 2003年12月21日(日)待降節第4週 |
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◆イエス・キリストの誕生 18:イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。 19:夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。 20:このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。 21:マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」 22:このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。 23:「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。 24:ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、 25:男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。
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【私のクリスマス・プレゼントは何?】
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私の子供の頃、クリスマスが近くになると、両親はいつも私達三人の兄弟に一つの素晴らしい質問を問い掛けました。普段には両親からの質問は「宿題が済んだの?歯を磨いた?帰りは何故遅くなったのか?」などのようなあんまり歓迎されるものではないけれども、クリスマスの頃の質問は私達兄弟三人が一年中楽しみに待っていたのです。
やはり、その質問は「クリスマスには何のプレゼントがほしいのか。」そして、サンタ・クロースに手紙を書いて、欲しい物のリストを手紙に入れるように言われました。そのクリスマス・リストを作る楽しみは今この年になってもよく覚えています。大抵その年の流行りのおもちゃや、好きな本や、自転車などのような物をリストに載せましたが、その順番は大事でした。
何故なら、小さい時から両親がサンタ・クロースの役割を果たした事を知っていた私は長年の経験から父と母の考え方がよく分かってきました。やはり、一番欲しい物をリストの頭に書いた方が賢いと分かったのです。
両親は長いリストに載ってある物が全部買えなくても、少なくとも頭にある物を買ってくれると私は良く分かっていました。ですから、迷って、迷ってそのリストの順番をよく考えて、何回も書き直してから、サンタ・クロースに送る為に両親に渡しました。
そして、12月25日のクリスマスになると朝早くから起きて、家族そろってクリスマス・ツリの下に置いたプレゼントをやっと開ける楽しみがありました。「欲しかった物が貰えるかな」と思いながらドキドキとプレゼントを一つ、一つを開けて、リストにあった物を見つけると、どんなに嬉しかった事でしょうか今も思い出します。
しかし、今、その子供の頃のクリスマスを振り返って見ると、不思議な事ですが、そのドキドキしながら喜びに満ちたりたプレゼントの内容を一つも覚えていないし、もちろん、今は一つも持っていません。そのおもちゃは壊れ、本は面白くなくなり、洋服は小さくなって、やがて全ては人に譲ったり、あるいは処分されてしまいました。当時、何よりもあこがれた物を、今はすっかり忘れてしまいました。
しかし、一つだけ忘れられない事があります。それはそのプレゼントを一生懸命に準備して25日に私達三人兄弟の為にクリスマス・ツリの下に置いて下さった両親の愛は決して忘れられません。やはり、父と母は小さい私達兄弟三人を心から愛していましたから、私達に一番欲しい物をやりたかったのです。当時の私にとってプレゼントその物は何よりも大事でしたけれども、今になって見れば両親の愛だけしか覚えていません。
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【神様からのプレゼントは?】
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私達は今日まさにまたクリスマスを迎えます。今年はどんなクリスマス・プレゼントが貰えるのでしょうか。私の一番欲しいプレゼントは何ですか。そのプレゼントはどんな物ですか。クリスマスの際に、天の父なる神さまのプレゼントを私達は覚える事が出来ます。唯一の全能の神は天地を創造し、私達を何よりも愛して下さいます。その愛は2003年前に、その初めのクリスマスに御自分の独り子イエス・キリストを私達に送って下さった程です。聖書に記された通りに、 「神は、その独り子をお与えになった程に、世を愛された。」(ヨハネ3:16a)
その最初のクリスマスに、神は御自分の独り子を私達人間一人、一人の為にこの世に遣わして下さったのです。2003年前、ユダヤの国のベツレヘムと言う町の小さな宿屋の側にある馬小屋で、マリヤは男の子、神の独り子を出産しました。その神の子を通して、神が私達に対して持っておられる大きな愛が現れたのです。
あなたの為のその神の愛はどんなに大きなものでしょうか。初めのクリスマスに、この世にいらした時、イエス・キリストは御自分が持っておられた天国の全ての権力と栄光を捨てて、貧しい、地位のない人となりました。 馬小屋に生まれ、田舎の大工の家に育てられ、その後、人間の為の神の愛の良き知らせを伝える為に国中を巡回されました。家も財産も全然持ってない、決して楽な生活ではありませんでした。そして、ついに一人の弟子に裏切られ、良い行ないだけをなさったにもかかわらず、愛する人々の手で十字架に掛けられました。
私達一人一人の為に、私達の造り主が御自分の独り子をこの世にお遣わしになりました。神は御自分の独り子をお与えになった程に私を愛して下さいます。
愛する皆さん、クリスマスの際に私達に対する神の比べるもののない愛を覚え、祝います。そして、その愛に伴って来る神の素晴らしいプレゼントも頂きます。馬小屋でお生まれになったイエス・キリストによって、神は私達に少なくとも三つの驚くような救いと祝福を与えて下さいます。その三つのクリスマス・プレゼントは人間誰しも最高の祝福と恵みになるものです。そして、このプレゼントは全て他のプレゼントと異なります。壊される事がない永遠のものです。いくら長く持っていても飽きることはありません。いつまでも忘れられないプレゼントです。
神様からの三つのクリスマス・プレゼントについて皆さんと考えて見たいと思います。
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