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恐れから信仰へ

ウイリアム・モーア

2008.9.21

 

出エジプト記3章モーセの召命

 1:モーセは、しゅうとでありミディアンの祭司であるエトロの羊の群れを飼っていたが、あるとき、その群れを荒れ野の奥へ追って行き、神の山ホレブに来た。2:そのとき、柴の間に燃え上がっている炎の中に主の御使いが現れた。彼が見ると、見よ、柴は火に燃えているのに、柴は燃え尽きない。

 3:モーセは言った。「道をそれて、この不思議な光景を見届けよう。どうしてあの柴は燃え尽きないのだろう。」

 4:主は、モーセが道をそれて見に来るのを御覧になった。神は柴の間から声をかけられ、「モーセよ、モーセよ」と言われた。彼が、「はい」と答えると、

 5:神が言われた。「ここに近づいてはならない。足から履物を脱ぎなさい。あなたの立っている場所は聖なる土地だから。」6:神は続けて言われた。「わたしはあなたの父の神である。アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」モーセは、神を見ることを恐れて顔を覆った。

 7:主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。8:それゆえ、わたしは降って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、この国から、広々としたすばらしい土地、乳と蜜の流れる土地、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む所へ彼らを導き上る。9:見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。10:今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」

 

11:モーセは神に言った。「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかもイスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」

 12:神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。このことこそ、わたしがあなたを遣わすしるしである。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたたちはこの山で神に仕える。」

 13:モーセは神に尋ねた。「わたしは、今、イスラエルの人々のところへ参ります。彼らに、『あなたたちの先祖の神が、わたしをここに遣わされたのです』と言えば、彼らは、『その名は一体何か』と問うにちがいありません。彼らに何と答えるべきでしょうか。」

 14:神はモーセに、「わたしはある。わたしはあるという者だ」と言われ、また、「イスラエルの人々にこう言うがよい。『わたしはある』という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだと。」15:神は、更に続けてモーセに命じられた。「イスラエルの人々にこう言うがよい。あなたたちの先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である主がわたしをあなたたちのもとに遣わされた。これこそ、とこしえにわたしの名/これこそ、世々にわたしの呼び名。16:さあ、行って、イスラエルの長老たちを集め、言うがよい。『あなたたちの先祖の神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である主がわたしに現れて、こう言われた。わたしはあなたたちを顧み、あなたたちがエジプトで受けてきた仕打ちをつぶさに見た。17:あなたたちを苦しみのエジプトから、カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む乳と蜜の流れる土地へ導き上ろうと決心した』と。18:彼らはあなたの言葉に従うであろう。あなたはイスラエルの長老たちを伴い、エジプト王のもとに行って彼に言いなさい。『ヘブライ人の神、主がわたしたちに出現されました。どうか、今、三日の道のりを荒れ野に行かせて、わたしたちの神、主に犠牲をささげさせてください。』

 19:しかしわたしは、強い手を用いなければ、エジプト王が行かせないことを知っている。20:わたしは自ら手を下しあらゆる驚くべき業をエジプトの中で行い、これを打つ。その後初めて、王はあなたたちを去らせるであろう。21:そのとき、わたしは、この民にエジプト人の好意を得させるようにしよう。出国に際して、あなたたちは何も持たずに出ることはない。22:女は皆、隣近所や同居の女たちに金銀の装身具や外套を求め、それを自分の息子、娘の身に着けさせ、エジプト人からの分捕り物としなさい。」

4◆使命に伴うしるし

 1:モーセは逆らって、「それでも彼らは、『主がお前などに現れるはずがない』と言って、信用せず、わたしの言うことを聞かないでしょう」と言うと、2:主は彼に、「あなたが手に持っているものは何か」と言われた。彼が、「杖です」と答えると、3:主は、「それを地面に投げよ」と言われた。彼が杖を地面に投げると、それが蛇になったのでモーセは飛びのいた。

  4:主はモーセに、「手を伸ばして、尾をつかめ」と言われた。モーセが手を伸ばしてつかむと、それは手の中で杖に戻った。5:「こうすれば、彼らは先祖の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神、主があなたに現れたことを信じる。」

  6:主は更に、「あなたの手をふところに入れなさい」と言われた。モーセは手をふところに入れ、それから出してみると、驚いたことには、手は重い皮膚病にかかり、雪のように白くなっていた。

  7:主が、「手をふところに戻すがよい」と言われたので、ふところに戻し、それから出してみると、元の肌になっていた。8:「たとえ、彼らがあなたを信用せず、最初のしるしが告げることを聞かないとしても、後のしるしが告げることは信じる。9:しかし、この二つのしるしのどちらも信ぜず、またあなたの言うことも聞かないならば、ナイル川の水をくんできて乾いた地面にまくがよい。川からくんできた水は地面で血に変わるであろう。」

10:それでもなお、モーセは主に言った。「ああ、主よ。わたしはもともと弁が立つ方ではありません。あなたが僕にお言葉をかけてくださった今でもやはりそうです。全くわたしは口が重く、舌の重い者なのです。」

 11:主は彼に言われた。「一体、誰が人間に口を与えたのか。一体、誰が口を利けないようにし、耳を聞こえないようにし、目を見えるようにし、また見えなくするのか。主なるわたしではないか。12:さあ、行くがよい。このわたしがあなたの口と共にあって、あなたが語るべきことを教えよう。」

 13:モーセは、なおも言った。「ああ主よ。どうぞ、だれかほかの人を見つけてお遣わしください。」

 14:主はついに、モーセに向かって怒りを発して言われた。

「あなたにはレビ人アロンという兄弟がいるではないか。わたしは彼が雄弁なことを知っている。その彼が今、あなたに会おうとして、こちらに向かっている。あなたに会ったら、心から喜ぶであろう。15:彼によく話し、語るべき言葉を彼の口に託すがよい。わたしはあなたの口と共にあり、また彼の口と共にあって、あなたたちのなすべきことを教えよう。16:彼はあなたに代わって民に語る。彼はあなたの口となり、あなたは彼に対して神の代わりとなる。17:あなたはこの杖を手に取って、しるしを行うがよい。」

 

 

 

 

【モーセ】

皆さん、旧約聖書のモーセと言う重要な人物の名前を聞くと、どういうイメージが心に浮かびますか。信仰の模範?神の民をエジプトの奴隷の家から導き出した英雄?その民をエジプトの軍から逃れる為、海を分けた奇跡の人?神の掟を人々に伝えた立法者?

 

モーセは確かにそのような印象強い人物でした。彼について聖書はこう語ります。モーセは「仕える者として神の家全体の中で忠実でした。」また、「主の僕」とモーセを呼びます。そして、「主は人がその友と語るように、顔と顔を合わせてモーセに語られた」と記されています。

 

【モーセは神に著しく用いられた】

モーセは私とあなたのような普通の人間ではないという印象が強いんだと思います。しかしながら、間違えなく、モーセはある時、普通の人のように振る舞って、弱さと恐れを現しました。実は、信仰の英雄モーセですが、彼自身はそれほど著しくはありませんが、モーセが仕えた全知全能の神は彼を著しく用いて、彼を通して大きな御業を成し遂げました。

 

【モーセの生い立ち】

モーセの背景を覚えているでしょう。モーセが属する民イスラエルはエジプトへ移住しました。そして、エジプトでイスラエルの人々は子を沢山産み、ますます増え、国中に溢れました。エジプトの当局はそれを見て、イスラエルの力を恐れました。そして対策としてイスラエルの人々の上に強制労働を課して虐待しました。結局、奴隷にされてしまいました。その上、イスラエルの人口を減らす為、モーセが生まれた頃、男児殺害を命令しました。つまり、男の子が生まれたら、助産婦達がその子を殺すようにと言われました。しかし、モーセを救う為、その両親は生まれたばかりの彼を見えない所に隠しました。けれども、もはや隠しきれなくなったので、籠を用意して、モーセを入れ、ナイル川の葦の茂みの間に置きました。その所へ水浴びをしに来たファラオの王女がモーセを見付けました。彼を憐れんで自分の息子として受け入れ、モーセは宮殿で王子として大きくなりました。

【40歳の時】

40歳の時、ある日モーセは一人のエジプト人が、同胞であるイスラエル人の一人を打っているのを見ました。そしてモーセはそのエジプト人を殺してしまいました。その事が知られると、彼はエジプトを逃げて、ミデイアンと言う国へ逃れました。ミデイアンで結婚して40年間エジプトへ帰らずに、そこで暮らしました。

 

【80歳の時】

80歳の頃、モーセは羊の群れの面倒を見ていたとき、驚くべき体験がありました。今日の御言葉はそのお話から始めます。朗読させて頂きます。 出エジプト記3章1− 4:17。長いんですが、神の御言葉をよく聞いて下さい。(表記聖書個所参照)

 

【モーセの弱さと恐れ】

全地万物の造り主、全能の唯一の神こそがモーセを選んで、わざわざ彼に語りかけました。モーセを通して同民族を奴隷の家から開放するという使命を下さいました。更に、御自分の身分と力を現す為、驚くべきしるしをモーセに見せました。しかし、モーセの反応は何でしたか。何回も神の御計画について疑問を表しました。「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかもイスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」(3章11)。又、「それでも彼らは、『主がお前などに現れるはずがない』と言って、信用せず、私の言う事を聞かないでしょう。」(4章1)。「ああ、主よ。私は元々弁が立つ方ではありません。あなたが僕にお言葉をかけてくださった今でもやはりそうです。全く私は口が重く、舌の重い者なのです。」(4章10)。「ああ主よ。どうぞ、誰か他の人を見付けてお遣わし下さい。」(4章13)。

 

【エジプトの力に恐れるモーセ】

事実、神によってその最も大事な使命が託せられたモーセは恐れました。震え、恐がりました。ファラオの宮殿で大きくなったモーセはエジプトの力がよく分かりました。その当時、エジプトは世界で最も軍事的に強い大国であって、巨大なピラミッドと神殿を造る技術もありました。その力に対して、羊飼いモーセと奴隷の民イスラエルは何も出来ないと恐れました。

 

【イスラエルの民にも恐れるモーセ】

更に、モーセはその使命を果たすのに、資格が全くないと思って恐れました。「エジプト人どころか、同民族イスラエル人も私に聞き従わない。また、言葉が下手で、話す事が出来ません。主よ、どうかもっと適切な人を遣わして下さい。」

 

私達はモーセのパニックを容易に感じると思います。モーセはただ謙遜で遠慮した訳ではありません。正直に、モーセはその使命を果たせないと信じて、ファラオの力を非常に恐れました。絶対に出来ない事が神によって押し付けられると思ったモーセはパニックでした。どうしてもその使命を避けたかったのです。

 

【わたしたちも】

恐らく、私達一人一人もそのような立場を経験した事があるでしょう。例えば、職場で自分の能力以上の難しい割り当てが押し付けられ、どうしようもない気持ちです。また、自分の信仰を周りの者に分ちたいですが、その反応が分からないから、恐れて遠慮します。あるいは、友人に、とても無理な願いを受けました。断りたかったですが、人間関係の故にその願いを退けられません。

 

 

 

このような立場にいると、モーセのように恐れを感じます。失敗する恐れ、反対の恐れ、恥の恐れを感じて、神と隣人に仕えられなくなります。証を立てられなくなります。

 

【恐れから信仰へ】

しかし、その恐れを乗り越えるように、神はモーセを助けて下さいました。つまり、恐れから信仰へ導いて下さったのです。主の助けのお陰でモーセは積極的に自分の恐れに立ち向かって、神が与えて下さった使命を忠実に果たし、信仰の模範になりました。

 

【私は必ずあなたと共にいる】

第一に、主はモーセと共に御自分の臨在を約束しました。3章11節にモーセは神にこう尋ねました。「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかもイスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」つまり、「私は取るに足らぬ人なので、私を選んだのは大間違いだ。」モーセは自分自身の弱さに集中しました。そうすると使命が与えられると、当然パニックを感じました。しかし、その恐れに対して神はこう言われました。「私は必ずあなたと共にいる。」「私は必ずあなたと共にいる。」

【主は羊飼い】

ダビデが詩編第23編にこう書きました。「主は羊飼い、私には何も欠ける事がない。主は私を青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせて下さる。主は御名にふさわしく私を正しい道に導かれる。死の陰の谷を行くときも私は災いを恐れない。あなたが私と共にいて下さる。あなたの鞭、あなたの杖、それが私を力づける。」

 

モーセはダビデと同じように主の御臨在を経験しました。神はモーセと共にいて慰めて下さいました。自分の恐れを取り除いて下さいました。どんな事があっても、必要な知恵と助けとお守りを授けて下さいました。神はモーセと共にいて下さいましたので、イスラエルは無事にエジプトから逃げる事が出来、荒れ野の40年間の旅を耐えて、やっと約束された地カナンに入りました。そして、神の御臨在を経験したモーセは自分の長い生涯を振り返って見て人々にこう言いました。

「強く、また雄々(おお)しくあれ。恐れてはならない。彼らのゆえにうろたえてはならない。あなたの神、主は、あなたと共に歩まれる。あなたを見放すことも、見捨てられることもない。」(申命記31章6)

 

 

 

私達も神に導かれると、主は共にいて慰めと勇気を授けて下さいます。更に、私達の救い主イエス・キリストはこのように約束しました。「私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイによる福音書28章20b

 

【神の力で】

第二に、恐れから信仰へ移るために、神は私達と共にいて下さる事だけではなく、御自分の力を私達を通して現します。モーセは神の力で奇跡を行って、イスラエルを連れてエジプトから逃れる事が出来ました。そして、今も御用が出来るように、私達に御自分の力を与えて下さいます。私達の力に頼るのではなく主の力でイエス・キリストに従いますので、恐れなくても良いのです。

 

【主は必要な助けも備えてくださる】

最後に、主は必要な物、必要な人を備えて下さるので私達は恐れなくても良いです。モーセは自分の足りない言葉の理由を言って、神から与えられた使命を避けようとしました。しかしながら、神はこう約束しました。「さあ、行くがよい。この私があなたの口と共にあって、あなたが語るべき事を教えよう。」(4章12)。そして、モーセがまた主を断ろうとすると、神は言葉の雄弁な兄弟アロンを助け手としてモーセに遣わして下さいました。必要な時アロンはモーセに代わって民に語りました。御用を果たす為に神は必要な者と人を備えて下さいます。

 

【恐れを捨てて】

神の御臨在と力と備えの為にモーセは恐れから信仰へ移りました。私達はいかがでしょうか。どんな恐れがあっても主はそれを捨てるように私達を助けて下さいます。 神の御臨在と力と備えを信じ頼るように主に祈りましょう。(おわり)

          

          

 

          

          

          

 

 

 

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